あいさつ
■続編を作ろうと思ったきっかけ
本書を書き始めたのは2016年の春です。
当時書いた文章をそのまま掲載しています。
私が2歳の頃に
最初の仮面ライダーが始まりました。
あれからもう45年経ちました。
そして今年は
「藤岡弘、」さんが
1号ライダーで主演を演じるという記念の年でした。
それまでにも、
藤岡さんは仮面ライダー誕生30周年のイベントに出たり、
40周年の映画では声だけの出演で1号ライダーを演じたり、
昭和対平成ライダーでは遂に本郷猛として出演したりしていました。
そして今年遂に主役としての1号ライダーです。
藤岡さんも自分の中で徐々に解禁していったのかなと感じました。
この作品を観た後 “そういえば” という作品を思い出しました。
もう1人の本郷猛。
黄川田さんが主演した「仮面ライダーthe First」
そして続編の「仮面ライダーthe Next」です。
「仮面ライダーthe First」は
石ノ森の先生の原作に近い雰囲気を持った作品です。
大人が見る仮面ライダーといった雰囲気です。
そして続編の「Next」ではV3が登場します。
当然、この後の続きの作品があるものだと
思っていたのですが・・・・
一向にそんな話も出てきません。
私の中ではモヤモヤが溜まっていきましたが、
歳月とともに薄れていきました。
ですが先の藤岡さんの映画で再び思いが甦りました。
そこにamazon.comでの
「仮面ライダーアマゾンズ」の配信が追い打ちをかけました。
東映が作らないなら自分で小説という形で書いてみよう。
そして書き始めたのが本作です。
楽しんでいただけると幸いです。
あとがき
構想開始から完成まで約4ヶ月の時間を要しました。
それからしばらく時間を置いて、
整合性をとる作業を含めると1年近くになっていました。
きっかけは「はじめに」でも書きましたが、
「the first」と「the next」の続きが見たかったからです。
自分ならどんな物語がいいのか?
最初は色んな考えが出てきました。
そのまま採用をしたのもあれば削除したものもあります。
例えば、当初はエックスまでしか登場しない予定でしたが、
名前だけの登場も含めると、10人ライダーが全て登場することになりました。
これはショッカー以外の組織のデストロンやブラックサタンは
ショッカーとは別の組織で、敵対している。
ということを思いついたときに、
それならアマゾンは南米でゲドンと戦っているし、
ストロンガーは欧州でブラックサタンと戦っている。
他は・・・と考えていった時に、
結局10人登場することになりました。
あとは、従来武器を持たなかったライダーにも
ライドルと銃という武器を持たせました。
敵が持っているのに、
こちらは無手というのがどうも不自然に思えたからです。
しかしこの武器は補助的なものとして扱い、
主たる武器はパンチやキックといった肉体です。
これはライダーファンとして私も譲れないものです。
適役はゾル大佐にこだわりました。
死神博士や、地獄大使などはあまり現実性を感じませんでした。
ブラック将軍もいいなと思ったのですが、
将軍よりも大佐の方が何かと響きが良いですし、
現実の世界でも大佐が実質の権力者になっている場合もあります。
調査不足や想像力の乏しさなどで、
往年の読者には不満なところもあるかもしれません。
また実際の科学力への知識の乏しさで、
古いといったこともあるかもしれません。
加えて多くのライダーを出し過ぎ、
改造手術がやたらと多い話になったかなと思っています。
ちなみに私の好きなシーンは、
立花レーシングクラブで本郷猛がおやっさんに対して、
「俺達、仮面ライダーなんです。」
「仮面ライダー?何だそりゃ」
です。
ここは本郷1人で訊ねた方がいいかな?と迷いましたが、
「なあ一文字、まさかまたショッカーに戻ることになるとは
思ってもみなかった。」
のセリフをどこかに入れたいと思っているうちに、
じゃあ、おやっさんのところに2人で行くことにしよう。
といった流れになりました。
何事も賛否両論あると思います。
私なりに良い作品に出来上がったなと思っています。
最初は、自分だけが楽しむ自己満足ためだけに書き出しました。
でも書いているうちに、他の人が読んだらどう思うだろうか?
そんな気持ちが湧いてきました。
なるべく多くの人に楽しんでいただけると、
私も嬉しく思います。